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第四百六十五話_short 抱負な一年 [literary(文学)]

 典型的な中年ぶとりだね。

 人からそう言われてはじめて下腹部のでっぱりを気にするようになった。確かにここ数年の間にズボンのサイズもふた周りほど大きくなっていて、そんなものかと思っていたのだが、鏡に姿を写してみるとなんと無様なビール腹かと再認識した。

 いずれなんとかしなけりゃあと考えてはいたが、年が変わったのを機にジョギングでもやってみるかと決意をしたのだ。

 毎夕、食事前に近隣を走ってスリムな体を取り戻す。

 新年早々にそう決め、「走る」と紙に書いて壁に貼った。

 元旦はさすがに走る気になれず、二日目もだらだらしてしまったので、三日になってようやくトレーニングウェアに着替えて外に出たが、あまりの寒さに町内を一回りしただけで帰ってしまった。

 四日目のお昼前は少し暖かかったので少し遠くまで走ることができ、この調子で続けようと決意を新たにした。

 五日は初仕事で出社した後、飲み会に参加したので夜走るのは諦めた。

 こんな風にして結局今月走ったのは三回くらい。あの元日に決めたことはなんだったのだろうと、自分でも思うのだが、また少しでかくなったようにも思える腹を見下ろしながら、いやいや、まだそんなに深刻な太り方ではないはずだ。慌てる必要はない。そう思えた。

 なあに、今年は走るなんて無理なことは置いといて、食事に気をつけよう。走るとかいう積極的な健康は、まだ先でもいいんじゃないかな?

 自分で言い訳しながら考えた。そうだ、そういうのはまた来年すればいい。

 今から一年後の抱負を考えているのだった。

                      了

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